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子供(オトリ捜査スピンオフ)

第3章 転機

夕食の準備ができ、翔と2人で食べ始めたとき、一応翔に学校のことを聞いてみた。

「翔くん、今日は学校どうだった?」

翔は、

「う〜ん、特に変わったことはなかったよ!」

と、いつもと変わらない返事が返ってきた。やっぱり学校のことは、興味がないのか話したがらない。

翔との会話は、だいたい翔の興味のある動物の話や、植物の話、街で見かけた物のこと。興味があるといっても、私が好むであろう差し障りのない会話を選んで話しているように思う。読んだ本の話はあまりしない。

そして、人にはあまり興味がないように見える。

すると翔が、

「僕が赤ちゃんだった頃、どんな赤ちゃんだった?」

と聞いた。翔が赤ちゃんだった頃の話は、たまにしていたがいつも私が一方通行のように話すだけで、翔はあまり興味がないようだった。今になって興味がでたのだろうか?

私は、

「翔くんが生まれたときは、ちょっと小さめで元気に泣いていたよ。女の子みたいに可愛かった。」

と言うと、翔は、

「ふ〜ん!僕、覚えていない!」

と言った。私は、

「当たり前よ〜!赤ちゃんの頃のことはみんな覚えていないよ!」

と言った。翔は、

「お母さんも赤ちゃんだったの?」

と聞いた。私は、笑って

「そうだと思うよ!覚えていないけど写真があるから…。翔くんの赤ちゃんのときのも見たことあるでしょ!」

と言った。翔は、

「見たことある!でも、可愛いと思わなかった。」

と言った。私は、

「お母さんは、今まで見た赤ちゃんな中で、翔くんが一番可愛かったと思うよ!」

と言った。

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