早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第9章 勉強
~龍牙side~
美羽と付き合ってから学校生活がかなり変わった。
無駄に怖がられることも少なくなり、少しだが同性の友達も出来た。
あのデートの日依頼キス以上のことはしてないが、かなり充実した日々を送れている。
ゴールデンウィークはお互いの家で旅行の予定があって会えず、その後中間試験であまり恋人らしい事は出来ていなかった。
今日は中間試験の結果が戻ってきて、母さんはありすのキッズモデルだかの撮影に行っていて家にはドーナツしかいないから美羽を誘うつもりでいた。
「美羽、帰るか?」
「……うん」
美羽を見ると何となく元気がない。
「……体調悪いか?」
「ううん…体調は大丈夫……」
「何かあったのか?」
「……龍牙君、今回の中間試験どうだった?」
「点数しか見てねぇけどいつもと同じくらいじゃね?」
鞄から中間試験の結果の紙を出して美羽に見せた。
「えっ……待って!龍牙君学年1位だよっ!?何で普通クラスなの!?前に勉強教えてもらった時頭良いって思ってたけどすごく頭良いの!?」
「いや…今まで友達いなくて時間持て余してたから勉強する癖ついてるだけだ…特進勧められたことあるけど附属の大学以外行く気ないしな。美羽は?」
「うっ……私……龍牙君の彼女の資格ないくらい……悪かったから……」
美羽はそう言って中間試験の成績表を机の上に出した。