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早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~

第9章 勉強



美羽の中間試験の結果を見ると6教科中なんと3教科が赤点だった。

「まぁ……良くはねぇけど、期末頑張れば大丈夫だろ」

「期末でも赤点だったら補習で夏休み減っちゃう…」

「期末の時は一緒に勉強するか?分からないところ教えるし」

「うぅ…お願いします…」

「よし。じゃあ帰るか」

校舎を出ると美羽は少し元気になったように見える。

「宿題とか毎回しっかりやってるのに成績はとも合わないもんなんだな」

「うぅ…頭悪い彼女でごめんね、龍牙君あんなに頭良いのに…」

「別に頭悪くねぇだろ。そういう所があるのも可愛いし…」

「龍牙君、私に甘過ぎるよっ…もう…龍牙君の事好き過ぎて全然勉強に手が付かなかったんだからねっ」

「は!?俺のせいなのか…?」

意味わからない理由で怒って頬を膨らませている美羽が可愛くてまた顔がにやけてしまう。

なんだよ…俺の事好き過ぎてって…


「…じゃあ期末に向けて今日はうちで中間の復習でもするか?」

「いいの?せっかく試験も終わった後なのに…」

「夏休み減るより良いだろ。今日は遅くまでドーナツ以外誰もいねぇし」

「お母さんとありすちゃんお出掛け?」

「子供服のキッズモデルの撮影?行ってる」

「えー!ありすちゃんキッズモデルやってるんだぁ!すごい!可愛いもんね」

「父さんの知り合いに頼まれた時だけな」

まさか俺が家族のいない家に彼女を誘えるようになるとは…

…下心ない訳ではないが、最近イチャつけてなかったし勉強の為だしな。

心の中で謎の言い訳をしながら美羽と家に向かった。

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