早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第5章 お礼
屋上に行くと龍牙君が待っていて、姿を見ると心臓がドキドキしてしまって仕方がない。
「呼び出して悪い…」
「ううん……」
「さっき……その……あれは俺の事庇ってくれただけで……ライク的なやつだよな?」
「あっ……えっと…庇ったとかじゃなくて龍牙君が優しい事みんなに分かってもらいたくて…それで私は龍牙君の事人として好きって意味で」
振られるのが怖くて本当は一目惚れしてから恋愛の意味でどんどん好きになってるのに言えない…
「そうだよな?まぁ、でも姫野は変質者の件もあるから良い人フィルター掛かってるだけだから」
あ…そうか…私がちゃんと好意示さないと、龍牙君に一生意識してもらえないかもしれない。
私は1歩前に出て龍牙君の制服のブレザーの裾を掴んだ。
「あのっ…ごめんなさい……嘘ついちゃった……私……龍牙君の事……ラブの方で……好き」
「………」
声が震える…
龍牙君はビックリした顔をしていて、何も言わなくて…耐えきれなくなった。
「きゅ…急にごめんねっ……勝手に好きなだけで……気にしなくていいから」
私は龍牙君の制服を離して校舎の中に戻ろうとした。