早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第7章 接近
「笑い事じゃないのー…ここわからないからここまでやって一緒に考えようよぉ」
「分からないところどこだよ?」
「この問題なんだけど…」
龍牙君が私の教科書を覗き込むと近くてまたドキドキしてしまう。
「あぁ。これはそんな難しく考える事ねぇよ。ここの前に出てきた方程式に当てはめれば…」
「え…あ…そっか………解けた!って、待って?龍牙君宿題やらないのに頭良くない?」
「宿題関係ねぇだろ…」
「そうだ、あとね…ここの問題も分からなくて飛ばしちゃって…わかるかな?」
龍牙君は私が分からないところをすごく分かりやすく教えてくれて、宿題が一気に進む。
「わぁ…授業でわからなかったところも解けたぁ」
「良かったな」
「うんっ…ありがとう」
龍牙君の方を向くと、龍牙君は穏やかな表情をしていて目が合うと急に黙ってしまう。
???
急に黙ってどうしたんだろう?
「……?」
「……姫野」
「ん?」
「あのさ……もし気持ち変わってないなら俺たち付き合わないか?」
「………えぇっ!?」
すごく突然のタイミングでびっくりしてしまった。
「………いや。悪い…今の無し。言うタイミング完全に間違えた……金貯めて夜景の見れるレストラン予約するから返事はその時に…」
「待ってっ…無しにするのやだぁ…レストラン予約しなくても大丈夫だから……龍牙君と付き合いたい…です」