早乙女くんがヒロイン?~エッチ表現有りバージョン~
第7章 接近
私は龍牙君の手を握ってそう応えた。
「あー…なんかさ…姫野の事恋愛対象に見ていいんだってわかってからずっと姫野の事頭から離れなくてさ…こうやって姫野が隣りにいたら…俺……めちゃくちゃ姫野の事好きで…どうしようもなくなった…」
こんな好きな人と両想いになれて、付き合えるのが嬉しすぎて…嬉しいのに涙が出てくる。
「……ふ……グズッ……私だって龍牙君の事すっごく好きだよ」
「んなっ!?何で泣いてんだよ!?」
「わ…わかんな……ヒグッ…嬉しいんだもん…」
龍牙君は慌ててティッシュを取って私の涙を拭ってくれる。
「あーっと……俺、付き合うのとか初めてだから……女子がどういう事するのが好きとかわかんねぇから……何か要望があれば言ってくれると助かる…」
「……要望……あっ…」
「何かあるのか?」
「んー…でもワガママになっちゃうから…」
「言ってみろよ」
「……龍牙君のお部屋…行ってみたい……嫌だったらいいのっ」
「俺の部屋?別に面白い事ねぇけど…姫野が行きたいなら来るか?」
「お邪魔しますっ」
龍牙君は私の手を引いて2階へと向かう。
さっき私が手握ってからずっと繋いでいてくれるの嬉しい…