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GirlsLove

第1章 【一目惚れ】






「それは碧唯でしょ?すっぴん見てもっと好きになった」


「え……」


いや、面と向かってそういう事を言われちゃうと本当に大人しくなっちゃいます
恥ずかしくて何も言えなくなるので
「照れてる?可愛い」って誂わないで
警戒しろって言うくせに、不意打ちで堕としにかかる
矛盾してません…?


距離も近いんです
そんな広い家じゃないから当たり前か
いや、隣に居るけど髪を触ってきたり指絡めてきたり……
顔を上げたらバッチリ目が合って「こういうの嫌?」ってそんな言い方ズルい


「し、心臓に悪いです…」


「慣れて?」


真っ直ぐ見つめられながら手の甲にキスされた
あの唇の感触が蘇る
何でそこにしちゃうの……唇にはしてくれないの?
そんな事言えない


一緒にネトフリ観てるうちにウトウトしてしまっていた
せりさんの肩に頭預けてそのまま寝落ち
でも知ってる
抱っこしてベットに寝かせてくれた事
電気を消して同じベットに入って来た
ベットに移された時に起きちゃった


寝惚けたフリ……せりさんの方向いて抱き着く
抱き枕みたいにしたらクスクス笑われた
「寝相悪過ぎでしょ」って肩震わせて
別にそういう事にしてても良いもん
私の家の柔軟剤の匂いと、これはおそらくせりさん自身の甘い匂い
もっと……もっと嗅ぎたくなる


「こ、こら……碧唯、起きてるでしょ?」


暗い部屋の中、目を開けたら潤んだ目が私を捕らえてきた
暗さに慣れた目に映るせりさんも麗しい
わかる、唇の形も


ギュッてして………


抱き着いたらそれを黙って受け入れてくれて布団も被せてくれる
なんと大胆な……せりさんに腕枕させているのだ


「おやすみ」と前髪にキスされた
そこで我慢出来なくなる私は小悪魔ですか…?




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