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GirlsLove

第1章 【一目惚れ】






少し身体を起こしたら再び目が合うの
優しく微笑んで髪を撫でてくれる
それだけじゃ足りない
違う、欲しいのはそれじゃない
目だけで(どうした?)って気遣ってくれてる


眠らなきゃってわかってる
友達同士、お泊りして仲良く同じベットで眠る
友達同士なら、なんて事ない
雑魚寝だってした事もある
朝は気怠く起きて、急いで支度して仕事に向かうの
そんな当たり前な日常なのに、今はまるで違う


女の人なのに………


「碧唯…?」


色っぽい声が私を呼ぶ
それだけで胸が、心臓がうるさいくらい高鳴る
「どうしたの?」って頬に触れてきた手を上から重ねた


「わかんない……わかんないけど」


高鳴る想いに名前をつけるとしたら何になる…?
もうわからなくても良い
だから、お願い、欲しい……欲しいの……


私からキスするなんて、想定外でした?
重なった唇は拒まれなくて良かった
下唇を吸ったら回転して押し倒される
ドキッとした
せりさんの髪が顔にかかる
息遣いがわかるほど近い


「自分が何してるかわかってるの?」


「はい……」


髪の毛を片側に寄せて私を見下ろしている
ハァーとまた溜め息つかせちゃった
「勘弁してよ、生き地獄だよ」って何でですか?


「我慢……してるんですか?」


「言ったよね?私がそういう人間だってわかってて…っ」


言葉を遮って服ごと引き寄せ再び唇を奪った
理屈じゃないよ
本能的に動いてしまった、ただそれだけ
わかっててしたよ…?
それの何が悪いの
女同士の恋愛なんて然程わかってない
でも、キスしたかった
キスしないと今日を終えちゃダメな気がして


ヌルッと舌が入ってきた
探るような動き
何度も唇を啄んで……舌を絡め合う
ビクン…と反応したら最後


指も絡め合って握り締めた





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