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脳が濡れる夜

第6章 第6夜


サークルの飲み会でも
何度か酔い潰れた彼を送り届けた話を
みんなが知っていた為
今回も当然の流れとして
カオルが彼を家まで送る羽目になった

カオルは複雑な思いを抱えながらも
それを了承し彼を部屋まで送り届けた

久しぶりに彼の部屋に入った
以前と何も変わらない
変わったのはカオルの彼への気持ちだけ
相変わらず酩酊状態の彼は
死んだ様に深い眠りについて
頬を強目に叩いても反応はない

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