
Lの禁忌 〜taboo〜
第3章 【執着、する愛】
私ね、まりさんの耳の下辺りの首に
鼻を突っ込んでクンクンするの好き
まりさんの匂いいっぱい嗅いでたら
幸せぇってなるの…
「…もう少し甘えさせてください…」
何かあったわけじゃない…
単純にまりさんに会いたくて…
今夜は会えないような気がして
勝手に寂しがってただけ…
腕枕…嬉しい
そのまま何度か寝返りうって、
視線を絡めては反対向いて…
また振り向いて…やっぱりキスして…
「腕痛くならないですか?」
「大丈夫だよ…」
微笑みながら腋の下に顔を埋めて…
またまりさんを見上げるように見つめるの…
「まりさん…手をあっためて…」
まりさんの内腿の間に手を入れていく
わかってますよ…
もう少し上には触れたりしないから…
「こら…我慢できなくなるでしょ…」
「だめ…もう少しこのままがいいの…」
わかってます、お互い生理だもん
これ以上は出来ないけど
またあざといとか言われるかな…
「ねぇ…まりさん…大好き…」
「私もだって言ってるでしょ…」
だって何度だって言われたいし、伝えたい…
ギュッてして…もう一度だけ、
おやすみのキスをした…
たくさんありがとうございます
夢でもたくさんキスしてくださいね
「ただいま…」
帰宅すると部屋の明かりが灯いていた
合鍵を使ってまりさんが来ているとわかり顔が綻ぶ
普段ならそのまままりさんの待つベッドに
下着姿で潜り込むところだけど、
残念ながら私たちは禁欲中だ
だから先にシャワーを浴びに急いで浴室に向かう
ノーブラでパジャマを着て寝室に入ると
「ただいまのキスくらいしてから行ってよ…待ってたんだから…」
と、まりさんは唇を尖らせてる…
