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夕食の時間になり、食堂のカウンターには湯気を立てる大きな鍋が二つ並んでいた。
片方は透き通るようなスープに細麺が沈む塩ラーメン。澄んだスープからは鶏の旨味と塩のキレが立ちのぼり、ねぎの緑が彩りを添えている。もう一方には白濁としたスープがどっしり構える豚骨ラーメン。コクのある香りがふわっと漂い、厚切りのチャーシューが食欲をそそっていた🍜

昼に続いて、夜もデザートが用意されている。透明なカップに一口サイズのこんにゃくゼリーが、ぶどう、みかん、りんごの三種類。ぷるぷると光を反射して、見た目だけでも涼やかだった。

「私は塩ラーメンにしよ🍜」
「じゃあ私は豚骨で🙋🏻‍♀️」
私とこころはそれぞれトレイを手に取り、並んで席に着く。

ひと口すすると、塩ラーメンのスープはあっさりなのに旨味がぎゅっと詰まっていて、麺と絡んで喉を心地よくすべっていった。隣でこころが「豚骨濃厚〜！でも全然重くなくて食べやすい😋」と嬉しそうに言う。

笑いながら感想を言い合い、気づけば話題は自然と今日の授業に移っていった。

「私、メモ帳にびっしり書いたよ📝 今までがんについて勉強することなんてなかったから、本当に有意義だったなぁ」
「分かる〜。しかも実際に現場で働いてる先生から直接聞けるって、ありがたいよね💭」
こころが頷きながらゼリーをすくい、ぱくりと口に運ぶ。

「先生、声が落ち着いててすごく聞きやすかった☺️」
「うん、優しそうな雰囲気だったから、質問しやすかったよね」
「次は先生のお仕事の話も聞きたいな👂🏻」

テーブルのあちこちでも同じように授業の感想や先生の人柄について話す声が上がり、食堂全体がほんのり温かい空気に包まれていた。