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国家特別プロジェクト

第5章 体育館でのひと汗

午前9時半、館内アナウンスが流れる📢
――「参加者の皆さん、午前のプログラムを開始します。地下二階体育館へ集合してください」

「じゃ、行こっか」
「うん😄」
揃って立ち上がり、私たちはエレベーターへ向かった。

地下二階の体育館には、すでに参加者たちの声が響いていた。
男女が入り混じって列を作り、スポーツウェア姿のまま合流する。

「おはようございます🙂‍↕️」
ステージ上に登場したのは、昨日と同じおじいちゃん講師👴🏻
柔らかな笑みを浮かべて、マイクを持つ。

「みなさん、とてもよく似合っていますね。スポーツウェア姿がとても爽やかで、会場全体が明るくなったようです🔆」

女子たちのウェアは部屋ごとに色分けされていて、オレンジ、水色、緑、黄色、薄紫、赤、ピンク……とパステルカラーがずらり。
色とりどりに並んだ姿はまるで花畑のようで、体育館に柔らかな彩りを添えていた🌱

だが、男性たちの視線は自然と別の場所へ吸い寄せられていった。
ぴったりと張りつくスポーツウェアに、Tバック仕様のショーツ。
「これ、絶対こっちの忍耐力を試してるよな」
「集中できるわけねぇだろ……研修どころじゃない」
「引き締まってるな……あんなに形きれいなんだな」
小声で囁き合う声は抑えきれない興奮を帯びていた。

彼らの胸の奥に熱がこみ上げ、体育館の空気は研修前から妙な緊張感に包まれていった。

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