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国家特別プロジェクト

第6章 レクの時間です!〜総理プロデュース〜

講師がマイクを握り直す。
「みなさんお疲れ様でした😊 ここで特別なお知らせがあります。実は――今回のプロジェクトのために、総理大臣ご自身が“参加者同士が早く打ち解けられるように”と、特別なレクリエーションを考案してくださいました。」

「えっ、総理が……?😲」
「忙しいはずなのに……」
参加者たちは思わず顔を見合わせ、ざわめきが広がる。

講師は頷きながら続けた。
「総理大臣は多忙な中、このプログラムを国家的モデルケースとして大切に考えておられます。その合間を縫って、“どうすれば皆さんが安心して心を開けるか”を考えてくださったのです😌」

「……なんか、すごいね👏🏻」
「本気度が伝わる……!」
自然と感嘆の声があがり、先ほどまでの緊張とは違う笑顔が場に広がった。

その中で、まりかとこころも顔を寄せ合う。
「ねぇねぇ、レクリエーションって何するんだろ?また恥ずかしいやつだったらどうしよ😳」
「やだぁ、でもさ……げんくんと一緒ならちょっと楽しみなんじゃないの?」
「ち、ちがっ……!そういう意味じゃないもん💦」
こころがニヤニヤと肘でつつき、まりかは慌てて首を振る。そのやりとりが可愛らしく、周りの女子もクスクス笑っていた。

一方、男子の方からは「総理ってマジで仕事してんのかよ😂」と冗談が飛び、また違う笑いが起きる。
和やかなざわめきが広がり、体育館は少しずつ柔らかい空気に包まれていった。

講師は軽く手を叩き、明るい口調で締めくくる。
「それでは、総理大臣直々のアイデアをもとにしたレクリエーション――皆さんで楽しみながら挑戦していきましょう!」

「「「はーいっ!!!」」」
拍手と笑い声が交じり、体育館は一気に温かい空気に満ちていった。

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