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グループに分かれると、10人は輪になって作戦会議を始めた。
「誰から走る？」と声が上がり、自然と最初はあいかとすばる、最後はまりかとげんが務めることに決まる。

「……でもさ、走るときにどうやって支える？」すばるが首をかしげると、げんが落ち着いた声で提案する。
「おしりの下を持つより、膝の下を抱えた方が安定すると思う。腰も前に密着するし、俺ら走りやすい」
その言葉に場が一瞬静まり、女の子たちの頬が同時に赤く染まる。まりかは視線を逸らしながらも小さく笑った。
「……それ、いいと思う。私も安心かも🤔」

あいかが慌てて口を挟む。
「わ、私たちは首にぎゅって掴まって、落ちないようにするね！」
「そうだね！」「うちらもそうしよ！」と他の女子も次々に頷くが、声はどこか照れ混じりだ。

そのとき、げんがまりかの耳元で小さく囁く。
「本当に大丈夫か？膝の下だと……奥まで当たるかもしれないぞ」
「っ……わざと言ってるでしょ😳」
「んー、半分本気。けどさ、最後まで落とさずに走れたらすごいだろ？」
「……もう、意地悪なんだから」
互いに顔を見合わせ、思わず笑みがこぼれる。

「……絶対、声でちゃう🫣」誰かが囁き、笑いと赤面が同時に弾けた。
それでも最後には、すばるが手を叩き「とにかく俺ら、全力で走ろう！」と締めると、みんなが一斉に声を揃える。
「うん！！」
熱と恥じらいが入り混じる空気の中、レースへの期待がさらに高まっていった。