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国家特別プロジェクト

第6章 レクの時間です!〜総理プロデュース〜

――笛の音とともにスタート!

最初の組が勢いよく走り出す。体育館のあちこちで応援の声が飛び交い、雰囲気は一気に熱を帯びていく。途中で女性が思わず声を漏らし、男性が抱きとめて立ち止まりそうになる場面もあった。
「頑張れー!あとちょっと!」
仲間の声に励まされ、必死に一歩一歩を繋いでいく。

その中で、別チームのこころも走り始めていた。繋がったままの体が上下に揺れるたび、唇を噛んで声を抑えようとする。けれど我慢できず、か細い吐息が漏れた。
「っ……や、やだ……声……出ちゃう……」
涙目で訴えるこころに、ペアの男性は「大丈夫、あと少しだよ」と囁き返す。応援と羞恥の狭間で震える彼女の声は、会場の熱をさらに高めていった。

次々とバトンが繋がり、ついにアンカーの番。
私はげんくんの腕に抱き上げられ、そのまま小走りで前へ進んだ。繋がったままだから、動くたびに体の奥を刺激され、目がトロトロに溶けてしまいそうになる。
「……っ、あぁ……🥵💕」小さな声が漏れ、頬が熱を帯びる。けれど彼は余裕のある足取りで進みながら短く言った。
「止まらずに行こう、頑張ろう」

その言葉に必死で頷き、震える声で返す。
「……うん、頑張る……🥹」

胸に顔を埋め、快感に耐えながらゴールを見据える。
するとコートの端から、あいかちゃんの声が響いた。
「まりかちゃん、頑張れー!あと少し✊🏻」
仲間たちの応援が重なり、私の背中を強く押してくれる。

「っ……行こう!」と絞り出した瞬間、げんくんはさらにスピードを上げる。勢いで奥に強くぶつかり、頭の芯まで衝撃が走った。
「ひゃっ……あっ……!」思わず甘い声が溢れ、全身が熱に包まれる。軽くいってしまった感覚に力が抜けるが、彼は支えながら耳元で囁いた。
「大丈夫か?……最後まで一緒に走ろう」
「だ、だいじょうぶ……っ」涙目で答えると、彼は笑みを浮かべて抱き直し、さらに加速した。

――そして。
歓声に包まれながら、私たちはそのままゴールテープを切った✨

抱き上げられたまま、全身に達成感と快感が入り混じる。
「やったな😊」彼が小さく囁き、私はとろんとした目で「……うん💗」と笑った。
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