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国家特別プロジェクト

第18章 フルーツ色の朝

8時25分。館内に優しいアナウンスが流れた📢
――「参加者の皆さん、8時半から朝食となりますので、食堂へ移動してください」

眠そうな顔をこすりながら、みんなでぞろぞろ食堂へ向かう。
テーブルに並んでいたのは、鮮やかなアサイーボウルとアサイージュース。

ボウルの上には、バナナ、イチゴ、ブルーベリー、キウイがこれでもかと盛られていて、見た目からもう華やかだった。

「え、アサイーボウル出るの!?すごっ😍」
「めっちゃ嬉しい〜♡」
思わず歓声が上がり、スマホで写真を撮る子もちらほら。

「今日はゆっくりでありがたかったね〜」
「だよね、朝食が8時半とか最高すぎる」
そんな会話を交わしながら、眠気も少しずつ吹き飛んでいった。

私はまつりの隣に腰を下ろし、スプーンを手にしながら雑談を始める。
「フルーツいっぱいで贅沢だね🍓」
「ほんと!見た目も可愛いし、元気出る〜!」
ふたりで顔を見合わせて笑い、甘酸っぱい果実の味を楽しんだ。

アサイーのひんやりした冷たさが口いっぱいに広がり、グラノーラのザクザクとした食感がアクセントになっていた。フルーツの甘酸っぱさと混ざり合って、朝から贅沢な気分になる。

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