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国家特別プロジェクト

第20章 集大成発表へ向けて①

まつりとすばるが進行を務める中、ホールにほどよい緊張感が広がっていた。
最初に手を挙げたのは、わかばだった。

「演劇ってどうかな?🤔 今回の“性”を表現できそうだし、みんなの個性を活かせる気がするんだ」

その言葉に、あいかがすぐに頷く。
「いいね〜! しかもみんな、それぞれの性格に合った役をやったら絶対面白いと思う💡」

続いて、こころが少し照れながらも声をあげる。
「創作ダンスとかはどう? 自分たちで振りを作ったら、“表現”そのものになる気がする」

するとげんがすぐに笑顔で乗ってきた。
「それめっちゃいいじゃん! オリジナル感も出るし、俺たちだけのものが作れそうだよな✨」

別の席から今度は女性メンバーが提案する。
「和太鼓なんてどう? 迫力あるし、心に響くと思う」

「おぉ、それはすごそうだな!」とたいようが目を輝かせる。
「60人で打ったら絶対迫力あるし、団結感も表せそうだ👍」

さらに私も思わず口を開いていた。
「……ミュージカルとかも楽しそう! 歌と演技を合わせたら、一体感が生まれると思うんだ」

「いいね〜!」と後ろから男性の声が上がる。
「そういえば総理って、ミュージカル見るのが趣味だった気がするぞ😂」

その一言に、会場がどっと笑い声に包まれた。
笑いながらも、机の上には次々とアイディアが積み上がり、話し合いはどんどん熱を帯びていった。

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