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国家特別プロジェクト

第21章 水羊羹の甘さとともに

食べ終わる頃、館内にアナウンスが流れた📢
――「午後は座学になります。14時半にホールへ集合してください。外部から先生をお呼びしますので、くれぐれも遅れないようにしてください」

ざわめきの中、それぞれが部屋へと戻っていく。
私とこころも自分たちの部屋に戻り、ベッドに腰を下ろすと、こころがスマホを取り出した。

「ねぇ、昨日のインスタ投稿、確認しよ〜」
「うん!なんだかんだバタバタしてて、ちゃんと見れてなかったもんね」

画面を開くと、キャンプファイヤーの投稿にはいいねが約130件、コメントは20件もついていた。
「わ、ちょっと増えてる!🥹」こころが嬉しそうに笑う。

コメントをスクロールすると――
『お揃いのオレンジワンピース可愛い🧡』
『2人以上にオレンジ似合う人いるのか?😍』
『キャンプファイヤー楽しそうですね😊』
『投稿楽しみにしてました😙』
『スイカ食べたくなった〜🍉』
『夏満喫してて羨ましい🥺』

などなど、温かい言葉が並んでいた。

「やっぱり、こうやってコメント書いてくれるの嬉しいよね」
「うん☺️ 読むだけで元気出る!」

私たちは顔を見合わせ、自然と笑みがこぼれた。

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