
脳内ショートストーリー
第3章 【真咲莉緒と伊藤蒼真〜上司と部下の恋〜】
「仕事しない男の方が良いの?」
「やだ……仕事の鬼な部長じゃなきゃ嫌です」
「だろ?でも、絶対に真咲を第一に考えてるよ、愛想尽かされないように頑張ります」
「ぷは……めちゃ弱気」
「怖いよ、真咲に愛想尽かされたら相当ヘコむだろうな」
エレベーターから降りて、部屋の前
鍵を開けて入っていく
「お邪魔しまぁ…す」
ショートブーツを脱ごうとしたら後ろからハグされて
「早いですよ、部長…」
「ごめん、家に真咲居るって思ったらつい…」
部長の腕、擦って顔だけ振り向いたら
やっぱりキスされて……勿論、深いの
まだ玄関ですよ?靴も脱いでませんって…
会社じゃないから、凄い興奮してるのがわかる
めっちゃ牡じゃん……
上顎めっちゃ攻めてくる……
グッと身体ごと押して中断……
「私まだ、自分の気持ち伝えてないんですけど…」
そう言ったらバツの悪い顔をした
やってしまった…とばかりの顔つきに笑いそうになる
通されたリビング、広〜い……
しごでき上司の家って感じ
家具もシンプルだし、黒で統一されている
上着もさりげなくハンガーに掛けてくれて
ソファーに腰掛けた
隣に座らずひとつ空けて座るから
「遠くないですか?」と距離を縮めさせる
腕が触れ合う距離感
何だか私も緊張してきた
最初から緊張してるけど、自分の気持ちを話すから…
「部長がさっき、好きだって言ってくれて本当にびっくりしたけど嬉しかったです」
「うん…」
「本当はキスされる前に聞きたかったんですけど…」
「重ね重ねごめん…」
「本当に、私で良いんですか?その、好かれる要素が全くない気がして…仕事も要領悪いし、2つ3つ振られたらアップアップしてますし…格好悪いところ晒しまくってるのにって…」
あ……また大きい掌でポンポンされた
