
脳内ショートストーリー
第3章 【真咲莉緒と伊藤蒼真〜上司と部下の恋〜】
「好き……愛してる」
何度もそう囁いて堕ちていった
蒼真さんが好き
もう、何でも言う事聞いちゃう
始業前にする朝礼にて……
「最後に、私事で申し訳ないんだがこの場を借りて皆に報告する事がある」
部長がそう仰るのでドキッとしたけど、
目で合図されて私も皆の前に出た
部長と並んだ時にはもう皆の視線が釘付けで……
2人で結婚報告をした
流石に驚かれて、
意外とバレてなかったんだって知った
同棲も始めて3ヶ月ほど経っていたけど
悪い虫が着き始めた私を見て
居ても立ってもいられなくなった部長は
私の誕生日にプロポーズしてくれた
もうお互いの両親にも挨拶済みで
本当に仕事が早いというか
トントン拍子に進んで、幸せ過ぎて怖いくらい
人事にはもう産休やら育休やらを根回し始めていて
私がストップをかける勢いだ……
「急に報告するより、そうなる可能性があるんだから先に申し出ただけだ」
「そ、そうですけど……早過ぎます」
「……ごめん」
「いや、怒ってるとかじゃないですよ?嬉しいです、有り難い事です、でもまぁ、2人の事だから2人で話し合いましょ?」
「うん、困ってる事とかあったらちゃんと後回しせずに言って?仕事がしにくいだとかあったら絶対に改善するから」
「プライベートな事でも、ですか?」
「それは勿論、その都度言ってくれ」
「えーと、まぁ、そうですね、蒼真さんって……意外と?いや、かなり?私の事、好き過ぎじゃないですか?もう入籍して蒼真さんのお嫁さんになるのに、独占欲…日に日に増してるし?もう少し信用してくれると助かります」
ソファーでティータイムの時間は
その日にあった事とかお互いのコミュニケーションに
割いてる時間
「だってさ、莉緒…結婚するのにどんどん綺麗になって周りの見る目が違ってんだよ、だから…っ」
プンスカ怒ってるお口にはこうです……チュッ
納得してないの?だったらまだキスしちゃう
綺麗になったって思ってくれてるの?
それ、蒼真さん効果だから
いつまでも私にヤキモキして嫉妬しててください
私の心は最初から決まってるのにね
まだ、キスする…?
「する…!」
暫くツンデレ上司だったけど今じゃ完全に落とせた…ようです❤️
〈Fin〉
