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月に囚われしもの【3ページ短編】

第1章 「彼女を追って」


おかげでバンパイアはそのまま朝陽を浴び
絶叫とともにチリとなり、崩れ落ちてしまった


朝陽が昇るとアランは自我が戻った
月に囚われし獣人はここには居ない


そこには鮮血とチリの残骸以外なにも無かった

 
アランはふらふらと立ち上がってゲップをする


彼は月に一度、何故か腹が満たされて朝を迎えることが不思議でならなかった


そして自分がどうしてここに居るのかさえわからないままふらふらと屋敷を出るのだった


おしまい


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