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LOVE ME NOW♡【多ジャンル/短編集/R18】

第1章 お酒にはご用心/保科宗四郎




何であの時の私は羽目を外し過ぎて後悔するなんて事、想像出来なかったんだろう。


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「カンパーイ!!」と、賑わう居酒屋での久しぶりの飲み会だった。
もちろん明日も勤務がある人にも考慮しての飲み会だった。


皆でわいわい騒いで、いっぱい飲んで、いっぱい食べてあっという間に時間は過ぎて行った頃には、私は出来上がっていたと思う。


「誰か、菜々緒をどうにかしなさいよ!」と声を荒らげたのは西ノ宮キコルちゃんだった。


私は柔らかくていい匂いのするキコルちゃんに抱きついて、ぎゅっと抱き締めている状況だった。


顔を真っ赤にして照れながら、力を加減して拒否しているけれど、私にはまるで子猫が抵抗しているように思えてとても可愛い。


「こりゃ、完全に酔ってんな」


ゲラゲラ笑うのは古橋伊春だった。


「大丈夫か?ほら、とりあえず水飲んで」と、コップを差し出したのは日比野カフカだった。

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