O……tout……o…
第1章 おとうと
50
「ほ、ホントはさ……ずうっと……」
「……………」
「ずうっと…あーちゃんと、シたかった……」
「……………」
わたしは、呼吸がとまってしまう…
だって…
しんちゃんの、その言葉がウソじゃなければ…
ううん、本当…だろう――
それは、まだ…
二人の時が…
いや、二人の時計が…
止まっていない――と、いうこと。
そう…
あんな、突然の終わり方だもの…
お互いの想いが終わるわけがないんだ。
ただ…
あの時、わたしが逃げて…
そして、時が、時間が、過ぎただけで…
しんちゃんも、わたしと同じ様に…
終らせ、止められずに…
ただ、生きてきていただけなんだ。
お互いの心に…
トラウマという烙印を刻んだままに――
「……あ、で、でも………」
「ぁ、あーちゃん…」
「で、でも…それ…ど、どうすれば………」
そう、そのトラウマは、どうすれば…
消し、失くせるのか―――
「う、うん……」
しんちゃんは、ふと、目を逸らし…
「そ、それは…」
「………」
答えは、云わずもが……
わかっては、いるのだが……
果たしてそれが…
「うん…き、きっと……あ、あーちゃんを…」
果たしてそれが、正解なのかは……
「き、きっと…あーちゃんを……」
「…………」
「あーちゃんを愛せれば……」
「………」
「あーちゃんと…シたい…抱ければ……」
それが正解なのかは、わからない……
「きっと…あの夜を………」
「…………」
「あの夜を、終らせられれば………」
「あの夜を……」
「うん…」
「…………」
あの夜を…
あの頃は…
お互いに、禁忌の罪悪感に苛まされ…
『本当はダメなんだ、止めなくては…』
と、快感と罪悪感の葛藤に苦しんでいた。
いや、少なくともわたし自身は、そうであった――
だけど、快感の欲望と誘惑には勝てず…
抑えきれない、矛盾との葛藤に、苛まされていた。
そんな時に…
母親に露見してしまったのだ――
だから、あの夜を終わりにさえ出来れば…
きっと、お互いの、このトラウマが消え去るのかもしれない――
でも…
「わ、わたしは…」
「え…」
そう、だって…
「ほ、ホントはさ……ずうっと……」
「……………」
「ずうっと…あーちゃんと、シたかった……」
「……………」
わたしは、呼吸がとまってしまう…
だって…
しんちゃんの、その言葉がウソじゃなければ…
ううん、本当…だろう――
それは、まだ…
二人の時が…
いや、二人の時計が…
止まっていない――と、いうこと。
そう…
あんな、突然の終わり方だもの…
お互いの想いが終わるわけがないんだ。
ただ…
あの時、わたしが逃げて…
そして、時が、時間が、過ぎただけで…
しんちゃんも、わたしと同じ様に…
終らせ、止められずに…
ただ、生きてきていただけなんだ。
お互いの心に…
トラウマという烙印を刻んだままに――
「……あ、で、でも………」
「ぁ、あーちゃん…」
「で、でも…それ…ど、どうすれば………」
そう、そのトラウマは、どうすれば…
消し、失くせるのか―――
「う、うん……」
しんちゃんは、ふと、目を逸らし…
「そ、それは…」
「………」
答えは、云わずもが……
わかっては、いるのだが……
果たしてそれが…
「うん…き、きっと……あ、あーちゃんを…」
果たしてそれが、正解なのかは……
「き、きっと…あーちゃんを……」
「…………」
「あーちゃんを愛せれば……」
「………」
「あーちゃんと…シたい…抱ければ……」
それが正解なのかは、わからない……
「きっと…あの夜を………」
「…………」
「あの夜を、終らせられれば………」
「あの夜を……」
「うん…」
「…………」
あの夜を…
あの頃は…
お互いに、禁忌の罪悪感に苛まされ…
『本当はダメなんだ、止めなくては…』
と、快感と罪悪感の葛藤に苦しんでいた。
いや、少なくともわたし自身は、そうであった――
だけど、快感の欲望と誘惑には勝てず…
抑えきれない、矛盾との葛藤に、苛まされていた。
そんな時に…
母親に露見してしまったのだ――
だから、あの夜を終わりにさえ出来れば…
きっと、お互いの、このトラウマが消え去るのかもしれない――
でも…
「わ、わたしは…」
「え…」
そう、だって…
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