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いなくなった人、残された人。

第2章 ケース2:引きこもりニートの場合

~Day2 転生後2日目~

最近、姉の部屋が静かだ。勉強の邪魔にならなくて助かると思っていたのに母からメンドクサイ用事を頼まれた、、

「ねぇ、ゆきちゃん。実は史ちゃんが昨日も今日もご飯を残してるのよ。体調悪いのかしら?ちょっとさ、部屋行って、様子見てきてくれない?」

母は、姉のことを腫れもののように扱う。そりゃ、たしかに最初は傷ついてもいたんだろう。自殺させないためには最新の注意を払う必要もあったのかもしれない。だが、引きこもり始めて12年はもう過去のイジメとか関係なく、ただただ本人の怠慢よ。ご飯も一緒に食べないからってお盆に乗せてドアの前に食事運ぶとかね。病人じゃないんだから過保護過ぎ。で、その食事に一昨日から手をつけてないのが気になるんだと。

「やだよ。お母さんが自分で見に行けば?」

「いや、ほら。親が相手だといろいろ言いにくいこととかもあるでしょ?例えば…恋愛相談とかさ。年齢が近いほうがいいと思うの。ゆきちゃん見てきてよ…」

……恋愛!家から一歩も出てないのに恋愛!!誰と?!
Vtuberに片想いでもしたのか!!
あと、、、、年齢は近くねぇわ!!年齢近いってのは、年子とか、せいぜい2~3こ違いぐらいのことを言うのよ。姉妹で12歳差はけっこう離れてるのよ!!

母の情けなさに呆れながら姉の部屋に行く。我が子の様子も自分で診れないとか、あれで人の親かよ…。

姉の部屋の前でノックをする。反応は無い。
「姉ちゃん?入るよ」

ガチャリ。

……。いない。珍し…。

ベッドの上に服が散乱している。恐らく、出かけるのにスエットじゃ恥ずかしかったから、着替えたんだろう。

リビングに戻って母に報告する。

「なんか出掛けてるみたいよ。部屋にいなかった。だし、ベッドの上に服がいっぱいあって、着替えた形跡あった」

念のため、玄関も確認する。私の靴が…一足無い。ということはやはり出かけたのだ。私の靴で!!

…たしかに身長ほぼ一緒だから足のサイズも近いだろうし、引きこもり歴長過ぎて自分の靴は古くてカビっぽいのしか無いけど、だからって勝手に人の靴履く!?

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