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先生とアイツ

第18章 *後夜祭(ダンスパーティー

「ん?

誰から?」

賢斗が私のケータイを覗き込む。

「えー……」

賢斗が真顔になる。

「行け。」

えっ……?!

思いがけない言葉に
私は耳を疑った。

なんでー……?

「行って
話付けてこい?」

賢斗が笑う。

無理して笑ってるー……

賢斗ー……ありがとう



《行かないで》

本当は、その言葉が欲しかった。

もし、タクが本気だったら?
もし、タクにおそわれたら?

もし…別れることになったら?

賢斗はそういうことを考えてくれたかな?
私はもう、大切な人…
賢斗やタク、和也、海翔、智香、璃依達を失いたくない。

だからー……

「行ってくるよ」

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