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先生とアイツ

第20章 *タクの心

キィッー……

静かにドアを開ける。
ドレスだから、歩きにくい…

「タク?」

しーん……

返事はない。
いないのかな?

私が教室を出ようとしたとき!

「きゃっ……」

腕を捕まれ、
私の顔を挟んで

タクが両手を壁に付いてる状態にされる。

「タク……!」

「……」

ソッとタクが腕を放す。

「……ちゃんと

聞いてくれる?」


タクの表情は
寂しそうな、でも真剣な顔だった。

私は言葉の変わりに、頷いた。

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