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先生とアイツ

第21章 *お手をどうぞ。お姫様

薄暗い会場を歩いていくと


「亜友!!」


目の前に賢斗が走ってきた。

「賢斗……」

私はさっきの先生の言葉が頭からはなれなかった。
罪悪感がー……

「おかえり」

賢斗が私を優しく抱きしめて

ホッとしたように笑ってくれた。

ドキン

錯覚…サッカク……

頭の中でリピートしている。


このキモチもサッカクなのー?

「ただいま」


私も賢斗の背中に手を回す。

「何もされなかった?」

「うん

特には」

「ははっ

巧夢も男だな」
 
「そうかな?」

「男は

本当に好きな人には


何もデキないんだよ」

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