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先生とアイツ

第22章 *シンデレラ~賢斗~

「だからー……

ごめん。

一回、距離置こう?
私が賢斗が本当に好きだと思ったら……

告白する。

それまで……待ってて。なんて言わないから…

その時は、ちゃんと聞いてほしいの。」

亜友の目は本物だった。

まるで……

愛した王子から離れる決心をしたトキのシンデレラのよう。


あぁ。
そうか。

シンデレラは……

12時の鐘がなったから帰ったんじゃない。

また会えると信じていたから
帰ることができたんだ。


亜友。
君はいつまでもー……


俺にとって、唯一のお姫様だよ。

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