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先生とアイツ

第7章 *別れ~賢斗~

「はい。ココアでいい?」

そう言ってあゆにココアを渡す。

「うん。ありがとう、みんな……」

あゆが微笑んだ。
いや………無理やり、微笑んだ。

「無理して笑うな…」

巧夢があゆの頭を撫でながら言う。

「………うん」

あゆ……
俺の胸が締め付けられる。

どうして……俺は無力なんだ?
どうして…あゆのために何も出来ない

俺達は無力。
祈るしかないもどかしさ。

あゆはもっと苦しいだろう……

「あゆ……私んち、コよ?」

なんとか智香って人(名前しらね)があゆに言う。

「これ以上智香に迷惑かけられないよ……」

「あゆ!迷惑なんて思わないよ?友達だもん……たまには頼ってよ」

智香の目にも涙が見える。
つられて和也も泣き出した。

そして、泣きながら言う。

「お、俺にできることあったらなんでも言えよ?!幼なじみだろ?!」

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