戻れない場所
第1章 はじまり。
どんなに仲の良い友達でも、たまには嫌なとこも見えてくる。
例えそれが大好きな相手であったとしても。
それを自分の中に秘めておくのも窮屈で、そのときなんとなく口に出してしまった。
それがよけいに自分を
苦しめるはめになるなんて…。
-------20xx年12月04日
某サイトに投稿された文章。
それに1通のコメントが来た。
「大丈夫?俺で良かったら悩み聞くよ。」
それは中学の先輩からだった。
先輩とは言っても全く接点はなく、話したことすらないような相手だった。
「ありがとうございます。良ければ聞いて欲しいです。」
そうなんとなく返信したことがわたしと彼の運命を変えてしまった。