先パイ、これは恋ですか?
第14章 計画
(みみside)
「終わったぁー♪」
今日の授業が全て終わり、やっと帰れる。
いやぁ本当に疲れましたなぁー…。うん。
とりあえず帰ろーっと♪
途中で軽音部の友達と立ち話したりしてたら、結構時間がたった。
急いで待ち合わせ場所に向かう。
「しっおっんー!!
ごめんっ!遅くなった!
帰……。」
「るに決まってるだろ。
いつまでも待たせる気だ……。」
ありゃ…。
やっぱり遅く来すぎたな…。すいませーん。
「すいませぬ…。」
「ん゛??」
「すいませんっ!」
「分かったならよろしい。」
ふう……。
って、あれ??
志音ちゃん 何か様子が変……??
いつもの冷静さが少し無い気がする。
ほんの少しだけど、落ち着きが無いってゆうか。
「志音。何かあった?
いつもの冷静さが無い気がするんだけど…。」
志音が驚いた顔をした。
珍しい表情!!
「よく分かったな。
あんまり顔に出さない様にしてたんだか…。」
やっぱり……。
長年付き合ってるんだから 分かりますよ♪
「顔に出さない様にしてても、分かる物は分かるのっ♪
で……何…??」
志音が少し黙る。
そんなに言いにくい事なのかな……。
「いや、これは私の思い違いかもしれないんだが……。
さっきから悪い予感がするんだ。」
悪い予感ねぇ………。
「それで……。
こうゆう時は決まって………!!!!」
言葉の途中で志音があたしの後ろらへんを見た。
誰かいる……??
振り返る。
そこにいたのは……。
「こいつが現れるんだ………。」
そこにいたのは……。
同じクラスの水鮠蓬だった。
しゃべった事無いけど。