無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

｢んぁ…ん…んっふ…。｣


自分の声とは思えない甘い声。蓬のなすがままに翻弄される。


ちゅくちゅく…ちゅ



｢んんっ…ふ…ぁん…｣


もう…。や…だ……。
私はこんなキャラじゃない。いつも鉄の鎧を身にまとい、他人流される事はない。

そんな私を弄ぶのは。
蓬。

長いキス。
目を開けると伏し目がちな蓬。

その表情にまた火照る。

このままどうなってもい……

だめだ！！！！

みみの所に行かなくては



｢んんん……。んーー！
っはぁ。はぁはぁ…。｣


やっと蓬が口を離した。
瞬間に唾液が糸を引く。
それすらも、身を焦がす

蓬をしっかりと見つめ、言った。

｢っっ……。
私は……もう…っ…。
みみの所へ行く…。
2度とこんな声をするな。
お前なんか……。
大嫌いだ！！｣


そう言って走り出す。
あいつなんて……。
なに考えてるか分からないし、腹黒だ。

あんなやつ……。




｢志音……。
……可愛すぎ…。｣

｢っっ……！！｣


走り出した瞬間 蓬が呟く
不意打ち。


あんな奴……。
どうだっていい…。

大嫌いだ。



振り向く事なく
私はみみの元へ向かった