無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

歩き始めて4分……？？
智也の家も見えてきた！

お姉ちゃん帰って来てるかなぁ………。
さっきあんまり話せなかったから。


「…………。」


あれ？？蓬君、鞄とかポケットとか探ってどうしたんだろ……。

あ………。


「蓬君。もしかして何か探してる？？」


蓬君が振り返って言う。


「う…ん。実は、携帯無くしちゃって……。
ファミレスに置いて来ちゃったかも……。」


えぇ！？携帯！？
それは大変だよ！！！


「探すの手伝うよ！！
もう1回戻ってみる？」


んーー。と言って考え込む蓬君。
しばらくたって。


「じゃあ…。
志音と1回戻ってみる！」

「は！！？？」


志音が驚く。
確かに……。
ここは智也でしょ…。

いや、その分け方が一番か……。

智也が着いて行ったら家に入れないし、智也と志音だと そんなに仲良くないし……。


「蓬！！私なのか！？
１人で行けよ。」


志音が言う。
やっぱり蓬君に対しては、まだ少しキツいとこある。
だけど………。


「志音！！そんな言い方ダメだよ！！
２人の方が早く見つかるし、これが一番良い分け方だよ！！」

「……ごめんね、志音。
ダメなら良いんだ。」


志音………。


「分かった。早く見つけて、すぐ戻ってくる。」


「志音、ありがとう！！
なら、早く行こっ♪」

「また後でね♪」

「オレらは色々用意しとくな。」


そう言って別れた。

「行くか♪」

「うんっっ！！」


今度は２人で歩き出す。