先パイ、これは恋ですか?
第5章 少しだけ
終わった……。
「失礼しました!!」
ガチャ…。
部屋を出る。
………と同時に…。
「っはぁーっ!
緊張したぁーー!!」
「終わったにゃ♪
今までで、一番良くなかった!?」
「あぁ。
一番良かったよ!!」
「みんな完璧だぁっ♪」
一気に緊張が解けた。
「そうだな……。
って、みみ!!
結局最後まで歌えなかっただろっ!!」
「うぐっ………。」
「うちらがカバーしてあげたんだからにゃ!」
「うぐぐ……。」
「「ありがとうは?」」
これは真面目に言っておこう。
「大変ありがとうございました。
とても助かりました。
この御恩、一生忘れません。」
「「…………っぷ。」」
「真面目かっ!!」
「うちらも楽しかったから良いのだっ♪」
なんかバカにされた!
でも、助けてくれたのは本当にありがたいことで…。
「ありがとう!!
なんか、もう、2人とも大好きだよ!」
「にゃはは♪
告白だぁーー!!」
「みみに言われても、嬉しくないな。」
「ひどっっ!!」
「嘘だよ。」
「冗談に聞こえないんだけどーー!!」
たわいもない会話が一番好き!!
この時間が♪
あたし達の初ライブは、やっと終わった。
楽しめたよね!!
そして……。
なぜか、先パイに少しだけ近付けた気がする。
その日は、とても良く眠れましたっ♪