先パイ、これは恋ですか?
第7章 結羽の放課後
あれから時間がたち すっかり夕方になった。
空はもう薄暗く 朱色に染まっている。
うちと颯太は 2人でゆっくりと帰り道を歩く。
「颯太ー…。」
「んー??」
「次は……いつ会えるかな??」
「そうだな……。
夏休みに入ったら かな。」
「そっか…。」
あと1ヶ月も会えないんだ……。憂鬱。
颯太は会えなくても平気なのかな…。
「結羽。
俺は会えなくても全然良いなんて思って無いからな。
いつも結羽の事を思ってるからな。」
……颯太………。
颯太はいつも うちの不安を消してくれる。
うちばっかり 落ち込んでなんていられないよね!
「ありがとう♪
うちも 本当は寂しいけど……。
次に会う時にはもっと可愛くなるからね!!
覚悟だにゃーーっ!!」
「ははっ。
そりゃ楽しみだな♪」
他愛の無い会話をしながら うちらは別れた。
やっぱり会えないのは寂しいけど 一生会えない訳じゃない。
また会える日を楽しみに 頑張っていくんだっ♪
これがうちの今日の放課後の話。