先パイ、これは恋ですか?
第2章 思い
「ただいまー!」
シン…。
誰もいない家。
お父さんもお母さんも海外で仕事、お兄ちゃんは東京で一人暮らしだ。
食事をしてお風呂に入った。
チャプン……。
「想夜先パイかぁ。」
何故か頭から離れない。
ちょっと長い黒髪にほくろと白いセーター。
手首を捲った時に見えたブレスレット。
細いけどしっかり男の子の体…。
……………。
あたし変態かっっっ!!!
絶対、キモいって志音に言われる…。
止め止めっ!!
あたしは高校生!
そう、キラキラな女の子なのよ!!!
例えるならば、チョコとケーキとクレープとプリン!!!
あたし、しっかりして!