先パイ、これは恋ですか?
第10章 距離
2人とも何か……。
「喜んでくれてるの?」
「当たり前だ。私達を何だっ思ってるんだ。」
「そうだにゃ!!嬉しいに決まってるにゃ♪」
だからって こんなに喜んでくれて 結羽なんか泣いてくれて………。
「あたしどんだけ奥手だと思われてたのっ!?」
まさかここまでとは思いもしなかったよ。
2人を甘く見ていた様だっ!!
「そこかよ。」
「にゃははー!!
だって普通 すぐメアドとか聞けないにゃ。」
確かにそうかもだけど……。
「あたしだって、やる時はやる人なんだからね!それに、頑張るって言ったし、テスト終わったら聞くって約束したし!!」
約束は果たしたよね!!
「なら、花蓮先パイと想夜先パイが一緒にいた理由も聞いたのか??」
う゛………。
「……………………。
聞けませんでした。」
「「苦笑…………。」」
「実は、昨日カラオケで聞いたって言ったじゃん。その時、また花蓮先パイと想夜先パイ2人きりだったの……。
だから、凄くチャンスだったんだけど聞けなくて………。」
「そうだったのか。」
「それはしょうがないにゃ。」
本当に勇気があれば聞けたかもなぁ……。
「うん。ありがとう。」
やっぱり聞いた方が良かったのかな…。
でも 智也がいたし。
聞くならちゃんとした時に聞いた方が良いよね!