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新月

第1章 普通

「だから本当なんだって!」
俺は、信じない友に少し腹をたてていた

「うそつけ~」
ふつうの反応に腹がたっている
知らなかったら俺もこうだしな。

友は、中学の時からの友達でクラスが一度も離れたことない

「でも何かザワザワした」
新が言った。

「マジで?!」

友と俺は、声を合わせて
叫んだ

新は近くの寺の跡継ぎで、お祓い等を毎日こなす奴で、たまに学校に来なかったりする。友が一度お祓いしてもらったのがきっかけで俺たちの輪に入ってる。嘘が嫌いで一番信用出来る奴

「何ブツブツ言ってんだよ」
友にツッコまれてしまった…

「あぁゴメン」
これでも良い奴なんだよな。
嫌いにはなれねえ

「ん?お前顔赤いぞ?」
友が俺の顔を指差しながら言った。

「もしかして…ちょっと保健室行ってくる」
俺は…行かなきゃな

「行きやがった…何だ?あいつ」
友が新の方を向いて言う

「……あいつ……まさか…。まさか…な」
それを無視して新は、
今、疑問に抱いた事を…封印した

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