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パラレルワールド~俺の妹がこんなに可愛いわけがない~

第2章 日常

「貴方の事が好きです」


……


今、あやせなんつった?


開いた扉から冷たい風が吹き込み、俺は軽く身震いした


そのおかげであやせの言葉をようやく理解できた


でも待て


今まであやせは俺を毛嫌いしてたはず


俺と桐乃が愛し合っているってのは嘘だってのは分かっていたみたいだが…


「えっと、ま、マジか?」


動揺を隠しきれず上擦った声が出ちまった


だってあやせは読モやるくらいの美少女なんだぜ?


そんな子から告白されれば誰でもそうなるだろ、なぁ?


「ぷっ」


な、なんだ?あやせの奴、急に口を押さえて……ま、まさか…(汗


「そんなに赤くなって声までひっくり返して…私がお兄さんを好きだなんて冗談に決まってるじゃないですか」


「な!?お、おま…」


予想通りじゃねぇか!?ちくしょう!!


桐乃も前に似たような事しやがったのだが、女子中学生ってのはなんで俺の乙女心を踏みにじってくれんの?


「大体、私がなんでエ、エロゲーが大好きで妹が好きだと叫ぶ変態に告白しなくちゃならないんですか」


「お、おま…後半に関しては理解したんじゃないの!?」


確かに以前俺は妹が大好きだとあやせの前で叫んだが、それには理由が…


「桐乃が偽の彼氏を家に呼んだ時…」


「だぁぁぁ!!」


な、何故あやせがそれを知ってんだ!?


つぅかこいつ、毎回どこから俺の恥ずかしい過去を入手してんの?


1人暮らしの時はいつの間にか合い鍵もっていたし…




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