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ライトリーチ・ダークナイト

第2章 星の声

その言葉を合図にしたように、父の剣が光り出した。

父がライトメイクソードと呼ぶ剣。
意味を知らないうちに、その力を目にした。

「はじめましてだね、スウェル」
「剣が喋った!」
他にも突っ込みどころはたくさんあったが、あえて気にしないでおこう。

「スウェル…いやエル、君はわたしに気づくのに時間がかかりすぎたようだ。」

「何言ってるの?
えっ…だって知らないよ。こんなこと。」


「君は知っていた。
『ファイ・スパ・ロウ・オイ・ゴー・ラン』って言ったぞ。
これは昔の言葉で光る龍は心に閉まった、という意味なんだ。」

「龍って…えっ!?」
「そんな事よりいいの?この状況。」

「あっ…忘れてた。」

エルが我に帰ると剣はまだ光っているが、男2人はエルの近くに来ていた。

「妙なまねされる前に、やりましょう。」

影がエルの首を絞めて、氷から引きずり出した。
そのままエルは宙に浮いた。

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