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ライトリーチ・ダークナイト

第4章 聖邪の塔

誰にも会わないという、地獄はその後すぐに終わりを告げた。

角を曲がると、1人の少女がこちらに背を向け立っていたのだ。

「ねえ、ちょっと良い?」
エルはなんとなく話しかけた。
「誰っ!?」
少女は飛び跳ねて、エルから離れた。
「スウェルだよ。」
「来ないで!来たら遠慮しないよ!」

意味が分からない。
なんで、自分に怯えているのだろう。

「どうした-危ない!」

一本の矢が少女の首を狙って飛んできた。
エルは無意識のうちに、少女をかばっていた。

矢はかすかにエルの脇にそれ、怪我は無かった。

「なんで助けたの?今回のルール覚えてないの?」
少女は不思議そうな顔で、エルを見た。


残り1時間20分

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