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ライトリーチ・ダークナイト

第1章 出会い

「父さんも母さんも闇がない。そんなのおかしいよ!光も闇もあって人間なんじゃないの。」エルは窓の外の月を見た。

とてもキレイで、大好きな月。それが見れなくなるのだ。

もちろん太陽も好きである。
いくら仕方ないとはいえ、エルには辛かった。


エルはそのまま眠りについた。


「ファイ・スパ・ロウ・オイ・ゴー・ラン」
エルはその言葉で目が覚めた。

「夢…なんだいまの?」




しばらくして、
エルは町に出てきた。

来たのはいつもの公園。
一本の木から適当な葉をちぎると、ベンチに腰掛けた。

ちぎった葉を口に当てて草笛を鳴らす。

澄んだ音が町に響いた。

「ねえ君」突然後ろから声をかけられたら。

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