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たからもの

第16章 帝王切開

それから徐脈がでることなく
日がのぼった


朝食をとり
(旦那は冷蔵庫のプリンを食べ)
診察まで待った

母親と義母にもメールをした



覚悟も決めた
あとは待つだけ





「ミクさん処置室に来てください」


状況のせいか
いつもより1時間早い呼び出し



夜中とは違う雰囲気




処置室に入ると
そこには院長がいた



(;つД`)大丈夫かな?


この前の
若い先生の会話を聞いて以来
判断が信じがたい(笑)





まぁ見事に期待を裏切らない判断





「じゃぁ促進剤やってみようか」



えぇぇぇ…………
昨日の先生もいってたけど
帝王切開じゃないの?

隣にいた旦那も
もちろん帝王切開だと思っていたので
まじまじと先生を見てました


余計な期待と痛みはやだよ?


そして
優ちゃんの安全優先してよ?





「え…帝王切開じゃ?」

「そこまで
 緊迫した状況じゃないから」





……仮にやって

促進剤と陣痛の収縮に
優ちゃんが耐えられるのか?


疑問に感じた




だけど
所詮、私は患者で無知
先生の判断を信じるしかない

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