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たからもの

第16章 帝王切開

促されるままに
私の真横に置かれた椅子に
腰を掛ける旦那


「手握っても大丈夫ですので」



いや、すごーくすごーくね?
心細く感じてたから嬉しいよ?

嬉しいけども………




その位置ってさ
確実に
開腹みえんじゃねぇの?(笑)

開腹を見て旦那が
貧血起こさないかヒヤヒヤしながら
手術は始まった





「では始めます」




その言葉と一緒に
さっきまでの寒気と驚きは消え
不安一色に染まった



「大丈夫だよ」

静かに囁く秋
ぎゅっと旦那の手を握り
目を閉じて祈った



優ちゃん頑張ろ(´;ω;`)

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