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極上年下彼氏

第51章 出発

私はそんな彼の言葉に返す言葉がなく、彼のデスクから離れた。


別に嫌いになったわけではない。


でも何の感情も持てなかった。


一年も付き合っていたのに、毎日会社で会っているのに、
こんな冷めた感情を抱けるなんて、
私は冷たい人間なんだろうかと思ってしまう。


理人の時は相当落ち込んで泣いたっけ…


元気になっても、ちょっとした事で理人を思い出してしまっていた。


そして長い間会わなかったのに会った瞬間、胸を鷲掴みされた。


この違いは理屈じゃなくて、本能かもしれない。


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