テキストサイズ

お告げ

第1章 制裁の始まり

「起きろっ!」
「…後五分…」
姉に起こされてもなかなか起きない女の子、櫻木梨絵は寝起きの悪い人が決まって言う言葉をに使うまさに「寝坊助のお手本」である。

「今日は沙耶ちゃんの誕生日会でしょ!?」
沙耶とは、梨絵の親友、榎本沙耶である。

「1時からだよ?早いよ…」
「何言ってんの!もう12時45分だよ!」

姉、櫻木夏帆はだんだんお腹に何かたまってきていた。

「梨絵!!」
もう何度寝だろう。

夏帆は無理やり布団を引きはがすと、梨絵のパジャマを無理やり脱がした。
「起きろっ!!」

真冬に裸はさすがに寒い。

梨絵はしぶしぶ体を起こすと、服を取り出した。

着替え終わった梨絵は何気なく、時計を見る。

「お姉ちゃん!!」
「何…」
夏帆は次の梨絵の一言に頭を抱えた。

「もう12時50分じゃん!!いつももっと早く起こしてって言ってるじゃん!!」

家を飛び出していった梨絵を見て、夏帆は呟いた。

「11時からずっと起こしてんのに起きないあんたっていったい……ハァ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ