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お告げ

第12章 犯人候補

梨絵は1人家に帰った。
扉に手をかけると、鍵がかかっている。

この時間、姉は家にいて夕食の支度をしているはずだが。


そして確信した。
やはり犯人は姉だったと。

疑い始めたのは、朝沙耶に電話したとき。
沙耶と佐保は朝、親と手紙を読む前に話しただけでルール違反とされたのに、同じく朝姉と話した私はルール違反では無かった。

なぜか。
姉が犯人だからではないか。
その時はまだ推測でしかなかったが。

しかし今、姉が家にいないことで確信を持てる。

昔2人でコンサートに行ったとき、面白くなってきたときに帰るよと言われた。
夕食の支度があるから。

それなのに今日は家にいない。

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