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お告げ

第13章 裁きの結末

夜九時になった。

沙耶は無言で母の手を握った。
母は叫び苦しんだ。
そんな彼女を見て涙を流しながらもただひたすら手を握り続ける。

心の中でゴメンねと呟きながら。


そして叫び声が止まったとき母は気を失っていた。

「ゴメンね…」
記憶が無くなった母。
なにも感じない母。

沙耶はこの日泣いて泣いて、涙が枯れても泣いた。


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