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【可愛い】の魔法

第2章 家族・shiori

突然後ろから掛けられた声に、ビクッと肩を竦ませて振り返る。


「・・・京太くん・・・」


和やかに私に目線を合わせてくる男の子。

同僚歴半年の可愛い後輩・・・。


名前を呼んだ瞬間、とんでもないことを口走った場所が職場だったことに気付いた。


やだ・・・最悪・・・


恥ずかしさで、みるみる紅くなる私の顔を見ながら、クスクスと小さく笑う京太くんが言った。



「デート、しませんか?」



「は?」


突拍子もない彼の発言に、私の呼吸はとまった。





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