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【可愛い】の魔法

第2章 家族・shiori



秀司はズルい。


私が諦めてたものを、一瞬で取り戻せちゃうんだから。





それも、たった一言で。






京太くんにデートに誘われた時とは全然違う。
トキメキなんかじゃない。
ドキドキなんかでもない。


確実に心臓が暴れるような胸の高鳴りが、朝の、しかも自宅で起こっている。


私達の間に、背徳なんていらなかったんだ。

ただ、愛し愛されて一緒にいる。

ただ、それだけでよかったんだ。

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